あまりにも美しくないものを見ると、僕は悲しくなってくる。ないしは寂しくなってくる。


 あまりにも美しくないもの、例えば床屋の鏡、パチンコ屋、郊外の中古車展示場、オレンジレンジなど。


 そういう美しくないものを見て、寂しさではなく怒りを感じる人もいる。村上龍もそうかも知れない。


 美しくないものを見て怒りを感じる人々は、本当に美しいものを見ると、悲しくなったりするようだ。


「あなたはなんて美しいんだろう。私はなんで悲しいんだろう」


 ちなみに僕は、本当に美しいものを目の当たりにすると、焦りに似た感情をおぼえる。


 完璧な美を見て、「美しい」「楽しい」と思える人は、その人自身美しいのだろう。


 僕は今完全ではないものを手にして、それにハマって、けっこう楽しんでしまっている。

posted : Wednesday, June 24th, 2009

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